2004.4.22   「ジョン・ケージ 4分33秒」と「わたしのこころの音を聴いてください」
                                   With ご当地Sound Hunting   
                 高円寺・円盤
「4分33秒」は喉にコンタクトマイクを付けて吐息をエフェクターを通し増幅。ダースベータのような音でした 円盤の窓の外に置いたマイクで雑踏音を拾います 聴診器に超小型マイクを付けて心臓音をとりエフェクターを通しアンプから出す。土人のような音でした 雑踏音をシンシで加工
ライブコメント ミネギシマサハル
「円盤」は2階にあります。通りに面して大きな窓が2枚。この窓の外にマイクをセットします。マイクの出力をアナログシンセにつないでリングモジュレータをかけた音と生音をミクスして2ch出力。
少し寂しいので浅いリバーブを追加してあります。

ケージの曲の終わりが次の演奏の始まりになっています。
宮川いづみ所有の心臓の音がフェードイン。
同時にシンセの出力が開放されていきます。
リングは2つの入力を持っていて、この2つの入力が満たされた時に初めて変 調された音が出てきます。今回の場合、釣りの所業に似ています。外にセットしてあるマイクは餌をつけて釣り糸を垂らしている状態です。

列車の通過音、高架の下の通りを往来する方がたの会話などが遠く近くに聴こえて来るのがなかなか面白いのですが、リアルタイムで行うと誰も通らない状態が続いたりして、結構イライラする時間を過ごしたり。何故イライラするのかといえば、ここに音が欲しいという場面が出てくるからなのです。だからといってどうにかなるものではないのでひたすら待つのですが、待っている間に場面はどんどん進行してしまい待つ事の愚かさをしみじみ実感している内にエンディングを迎えているようなセッションでした。

発展形をいろいろ考えられるので、しばらくはシリーズとして使っていく予定です。