2006 /2 / 1 (wed) K・D Japon
BONSAIt /10words
  ミヤカワイヅミ+ウエハラリョーコ+田口史人
■ 田口史人
■ みずうみ
ダンスパフォーマンスユニットholon[森田太朗(dance)]
BONSAIt10words
ミヤカワイヅミ+ウエハラリョーコ+田口史人
エンドレステープを4トラックデッキにセット。1トラック毎に「ことば」とベース音を同時再生録音しました。
トラックごとに別のスピーカーから再生します。トラック1には、主に形容詞・所有格を書いた赤カードをランダムに詠みます。
トラック2には名詞を、トラック3には副詞、トラック4には動詞を録音。
ベースは3音階で構成された全部で4つのパターンを、各トラックに1つずつ繰り返し演奏しました。
最後には「ことば」も「音」も意外なフレーズが生まれます。

10wordsシリーズ最高傑作の
※音源はこちらをクリックしても聴けます

名古屋K・D-Japonは高架下のスペースにあるお店です。高架の高さが天井の高さになっていて写真は吹き抜け2階から見下ろしたところ。電車が通る音が箱ごと響くので、すばらしい効果が生まれました。
それぞれ10枚の言葉のカードは、リョーコさんが形容詞/名詞を読み、私が副詞/動詞を読みました。↑の写真は鐘を鳴らしながらリョーコさんがカードを読んでいます。その後、リョーコさんはフルートを演奏。フルート演奏も4トラック・エンドレステープに録音され、最初の自分の演奏とセッションします。
レコードプレーヤーを吊るして回転するレコードをギターの弦にかすかに触れさせるという創作楽器・ギロチンで参加してくれた田口さん。リョーコさんは田口さんの演奏について「二人の音だけだと、音の塊がボワボワ空間を浮かんでるイメージなんだけど、ギロチンが入るとその塊が溶けて染み渡るような気持ちになります」と語っています。田口さんらしい繊細な音で演奏してくれました!ありがとね。

最後にPAから流れる言葉のフレーズを各人が書き留めました。
とても上手とは言えない三人の習字・・・(無理やり書かせたのにゴメンネ)
カンボジアが妙に耳に残るのかも?





セッティング風景
これだけでも何か可笑しい


ターンテーブルにはレコード盤、レコードの上にはビザの残骸
田口史人 『ホームパーティー』

最初、田口さんはセッティングされたテーブルの前でビザの宅配を待っています。ビザが運ばれた時から演奏が始まります。ビザ屋のお兄ちゃんは観客の盛大な拍手で迎えられ、困惑顔!(写真がないのが残念)そのビザはおもむろにレコードの上で切り分けられ、お客さんに振舞まわれます。
そしてギターの上のロウソクを灯します。今回、ロウソクの中心にギターの弦を通すという職人技で、熱と融けていく蝋とがギターの弦に変化をもたらすのが、よりはっきり分かって面白い。エフェクターを通してジャ~ンとかしゅわっとかいう音がします。そして、ビザソースやチーズでベトベトになったレコードをプレーヤーで再生します。そのコンビネーションがとてもよい演奏でした。
そして後半、両脇にガスコンロでポップコーンを焼きます。ポップコーンにはコンタクトマイクが付けてあり、はじける音と焼ける音がエフェクトを通して増幅されます。パーティーも佳境に入り、パイ投げならぬ、ポップコーン投げを一人で行って終了。

素材として使われた音源


ギターの弦をロウソクに通し立てる



そして最後にはこうなるんです





作業する行為がわかるのがいい
みずうみ

映写機の間に何か透明なものをはさみ、水や絵の具をたらします。それがそのまま壁に貼った紙に映し出されます。普段はその映し出された映像をドローイングしたり、歌ったりする方とお二人でやられているそうですが、今回、風邪で残念ながら出演できず、塚本さんお一人でした。でも、充分面白かったです。音のない映像は緊張感が増して、かえってイメージがわきました。


私にはみどり色のゴジラにみえた映像


ダンスパフォーマンスユニットholon[森田太朗(dance)]

右の写真はアクリル版にクレヨンでドローイングしたものをOHP映写機で投影したもの。思わずオオッと声がでるほど素敵でした

2階吹き抜け部分に白い布がかかっています。その後ろ(2階フロアー)に、学校などで使うOHP映写機が2台あり、森田氏のダンスと共に、様々な映像が次々と白い布に映し出されます。ドローイングしたり、アクリル皿に絵の具をたらしたり、泡を作ったり・・・それがリアルタイムで変化していく、まさに動く絵画といったところ。音楽もパフォーマンスも大変ゴージャスでした!



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